REPORT

ひとつの家ができるまで

ひとつの家ができるまでには、実に多種多様 様々な人々が携わる。
多くの場合、一期一会であるにも関わらず、長年お互いを知り尽くしてきたかのような阿吽の呼吸で仕事を行う。

間違いがないことを確認する為に、シンプルでどこにでもあるような扉1枚でも図面を作成する。
こちらで作成した図面をもとにして、作る側にも より詳しくて細かい製作図と呼ばれる図面を作成してもらうのである。
こちらの図面だけでも作ることはできるのだが、確認のひと手間が大切なのだ。
作ってしまってからでは直すことが難しいコンクリートやスチールでつくるものは特に注意が必要なのである。

しかし、ひと手間をくわえると職人技によって図面通りであるはずなのに、それ以上の完成度を感じるモノができる。
モノの心とやらが宿るのかもしれない。

そういったひとつひとつの手間と心が積み重なって家はできてゆくのだ。