IDEA

馴染むけど異質

今週のゼミでは、「用途に対して建築がどう振る舞うか」という視点から、ふたつの建物を取り上げました。
ひとつは用途が極端に曖昧な建物、もうひとつは用途がはっきりしているのに異国のような風景を生んでいる建物。
どちらも都市の中で異質でありながら、不思議と風景に溶け込んでいました。
このふたつの対照的な建築を通して見えてきたのは、馴染むけど異質という矛盾した在り方が、むしろ建築を風景として成立させているということ。
奇抜な形でもなく、伝統的でもない。
それでも、そこに意味が宿っていると感じさせる。
そのとき建築は、ただのモノから物語へと変わる。
用途に従うだけでは生まれない佇まい。
その場の空気に呑まれず、浮きすぎもせず、風景の中で自分の居場所を見つけている建築。
そんな異質さのバランスについて考えました。
実際に取り上げた建物の話や現地での体験談をゼミの中で話しています。
参加はこちらより
オンラインサロン