「建築的に面白い」という言葉
お疲れさまです、アルバイトスタッフの須田です。
只石さんと建築話をしていて、非常に勉強になったことがありました。
建築学科の講義だったり、建築家どうしでの会話で、よく「これは建築的に面白い」という言葉を耳にします。それは「専門性がある」というような意味合いで、ある程度それについて学ばないと分からない面白さ、です。
私も学びたての頃はちんぷんかんぷんだったのですが、ある域を境に学ぶのが楽しくなり、ズブズブのめりこんで行くんですね。
専門性を高めた友達どうしや大人と話すのは楽しいし、逆にわかっていないと「わかっていない奴」になってしまうので、わかっている側に行きたいと必死になり…
建築学生あるあるだと思っているのですが…笑
しかし、そのように専門性を高めることだけをやっていると、だんだん「社会」と乖離されていきます。
建築家の作品を見て、「なんかすごいのはわかるけど…これは果たしてイイのか?」となったこと、ありませんか??笑
「建築的に面白い」だけにフォーカスしてしまって、
「その面白さは果たして、社会に還元されているのか?」という、イッチバン大事なところが見えなくなってしまうのは気をつけなきゃいけないよね、というお話をしていただいて、なかなかハッとするものがあり…
今までの自分の作品を思い返すと、それをしてしまっているものも少なくないなあと感じました。
しかし、専門性を高めることが悪い、という話ではなくて(でないと大学がある意味がないですからね!)
自分が注力しているそれは、社会とどれくらいの距離があるものなのか?
「専門性を高める」はあくまで「社会に還元する」というゴールへの手段や道すじであって、そのゴールを見失っていないか?
手段に楽しくなってしまっていないか?
それはいかんぞ!!というお話でした。
とてもとても、大事なことですね!