絵本に出てくるようなディスプレイを作る
にしのあきひろ絵本展 【えんとつ町のプペル展】 会場の
「本屋のポンチョ」映像展示コーナーに設置するディスプレイ。
ディスプレイをそのまま置いちゃうと現代的な要素が強すぎて、会場全体の雰囲気と合わず、世界観が崩れちゃうんです。
そこでまず、ディスプレイの”枠”を制作することを考えます。
空間に馴染まないのであれば、そのビジュアルを馴染む箱にいれてしまえばいいんじゃないかという発想です。
馴染む箱にするために、絵本「本屋のポンチョ」の中に描かれている窓枠を引用することに決めました。
(絵本に出てくる窓枠はこちら)
思いついたら早速
【スケッチ】
(ここからはディスプレイ枠が完成するまでのドキュメンタリーです。)
さらに台湾 九份の窓まわりを参考にして、
手すり的なものをつけて、緑を垂らしたりかなー。
普段、ボクは空間デザインをやっているのですが、
必要とあらばこうして空間に設置するものを製作したりもします。
時間の問題などもあって、お願いする部分もありますが、、
今回も製作はお願いすることになりそう。
全体の見え方はこんな感じかな。
提灯は径15-20cmで探してみて、
既製品の赤提灯は雰囲気が合わなそうだから
白無地の提灯に着色を考えてます。
【木取り図】
今回は合板をカットして組み立てる予定。
ホームセンターでカットしてもらいます。
というわけで早速ホームセンターへ。
がしかし、、、、、
材料見たけど、思ってたよりゴツくなっちゃいそうだったり、
考えてたやつの不具合も見つけたりしたので、出直します。。
そして再検討の末にできた
【完成イメージ】がこちら
ホームセンターで材料を購入し、カットを終え、組んでもらってみます。
この間にディスプレーとメディアプレーヤーなどの映像機器の手配。
(amazonで注文、すぐ来る!amazon、ありがとうamazon)
それと提灯も発注。
結局自分も手伝って組立て。
横で作業してもらってたら、やりたくなっちゃうよね。。笑
でも、ここから先の塗装、エイジング作業は
完全にお願いすることになるかなー。
【ベース】にオイルステインを塗ります
今回は多層塗りにしようと考えています。
ニッペ WOOD LOVEのオイルステイン
色はウォルナットを使いました。
その上に【ベースその2】の水性ペンキを塗ります。
ライトターコイズとダックグリーンを適当に混ぜた色にしました。
(適当、大事だったりする)
ガッサリ、ポッテリ塗ってきます。
ヘタクソなペンキ屋が代々塗り重ねたイメージです。
土砂を混ぜていい感じにしてくれたんだけど、
巡回展をしていく中で、その部分が潰れたら
乾燥した土が出てきちゃうので、ヤスリなどでとってもらいます。
だけど、それはそれで凹凸が出ていい雰囲気にはなる。
荒い番手の紙ヤスリ
つぎに、この塗料は、今回初めて使うんだけど、
これを塗ったあとにさらにペンキを塗ると
いい感じになるというのだけど。。さてどうなるか。
こんな感じにヒビ割れます。
【画面部分の中抜き位置の確認】
図面でかいたものよりも、実際にみた具合で調整。
【緑の部分をヤスっていきます。】
ヤスる前に石ころでゴリゴリやって傷をつけます。
【画面部分を中抜き】
【仮に組んでみる】
で、ここからはペンキを刷毛にガサガサにして、
ホコリをはらうように、撫でるように、
さらにヤスリをかけたり、して最終仕上げ。
あ、仕上げの前にウレタンニスも塗ったんだった
【レタリング】
カッティングシートで文字を抜いておいて、
アクリル絵具で描いていきます。
1000番のヤスリをかけてなじませたらレタリングは完成
あ、ここ、、なんかほこりがたまった感じにしたいぞ、、、
(思考回路)
角っちょはホコリが溜まるよな
↓
粉ふりかける?
↓
エイジング屋はどうやってるんだろ?
↓
検索!画像検索
↓
ダスト塗料を発見!!!
↓
送料高いな、、、
↓
でもこれって白い絵具と変わんなくね?
↓
やってみよ
↓
窓枠とか観察
↓
入隅になったとこにホコリが溜まるんだな
↓
塗装
ここにカサカサにした白い絵具を筆でササーとやると
ホコリが溜まったような感じになります。
なりました!!!!!!!ありがとうございます!!!!!
提灯が届いたのでこれを【塗る】!
子どもも動員!働け!子どもっ!!!!!
乾燥中、、、
既製品の赤だと居酒屋みたいになっちゃうので、
今回はテストも兼ねて塗ってみました。
縁を黒くして、胴体も いい感じの塗りムラで完成ー!
ディスプレイ枠に戻って、、
ここに水で薄めたボンドをちょこちょこっと塗って、
ジオラマ用の緑の粉をまぶす。
苔が生えたようにみえる。
ポンチョの窓枠をモチーフにしてるので、
そういう部分を表現しときたいなというオマケ。
ディスプレイをはめたら
【完成】です!
結局、時間がないから製作はお願いするとか言って
自分でかなりの部分作っちゃたよ!!!!
こうしたらどうなるんだろうって興味が出て来ちゃうじゃん。
そうしたらやってみたくなるじゃん。
仕方ないとしか言いようがないよねぇ。。
完成はこちら!!
いい感じでしかないっ!!!
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