REPORT

庭の計画のつづき 最終回

最終的に、季節感を演出するのは 春のツツジと秋のモミジとしました。
こまごまと季節ごとに咲く花を変えてとも 考えましたが、チマチマとなりそうなので 見所の季節を限定的にしました。 その分、ツツジの花が咲く春には 鮮やかなピンクの山、秋には紅葉が きれいなモミジのトンネルとなるように インパクトの強い季節感を演出しています。

アプローチ部分は植栽で空間をしぼり、 飛石を使い足下に気が向くようにして 森の入口のような印象にしました。

メイン部分は季節感を存分に感じられる演出と、 軽快感のある砂利の敷き方と土の盛り方で 「ザ・日本庭園」ではなく「和」の庭を 提案しています。
園路は着色した円型のブロックとして、 モミジの下を楽しげに歩ける庭にしました。

日本庭園は、雄大な大自然の景色を 自然に感じられるように計画します。

現代的な住宅のすぐ脇に大自然の景色が 鎮座していても違和感があり馴染みません。
そこで、日本庭園に現代的な解釈、 ここでは軽快感であったりポップな考え方を加えて 現代的(というより今風)な「和」の庭を 提案しました。

で、今回の仕事はここまで。
あとはクライアントである先生が、休日を使ってプラモデルを組み立てるように 少しづつ、この庭を作っていきます。

完成するのがホントにホントに楽しみです。