IDEA

建築は「入口」以上の意味を持つ

武雄温泉 楼門

湯けむりに浮かぶ、鮮やかな赤い色が印象的な楼門。
まるで温泉地に現れた竜宮城のような姿に、思わず足が止まります。

でも、よく考えると不思議です。
お寺でもないただの入口なら、もっと簡素な門でもいいはず。
それなのに、なぜわざわざ2階建てで、ここまで手の込んだ構造にしたんだろう?

この楼門は、佐賀県・武雄温泉に建つ建築で、東京駅を設計したことで知られる辰野金吾によるもの。
白い土台に赤い骨組みと瓦屋根、観光地の顔とも言える存在感があります。

今日のゼミでは、観光地における「楼門」の意味について考えました。
建築はただ使い道を考えるだけでなく、気分を高める装置になることもある。
そう気づかせてくれる、記憶に残る建物でした。

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